イバコの生存記録

いまは競プロ(AtCoder)記事がメインです。

52. ゲームにおける時刻変更ペナルティの話

どうぶつの森」などのゲーム機本体時刻が重要となるゲームでは、時刻変更時のペナルティが設けられていることがあります。これって、考えてみるとなかなか不思議な機能です。なぜなら、ゲームそのもので仕組みが完結しないからです。

 

たとえば、ゲーム終了時に現在時刻を保存し、次回起動時に時刻を確認して「不正」が行われたか判定したいとします。もし、保存された時刻より過去になっていたのなら、「不正」が行われたと判定できます。しかし、未来になっていた場合はどうやってもゲーム側だけで判定できないのです。

私たち現実世界の人間で考えると分かりやすいです。寝る前に時間を確認して、1月1日23時だったとしましょう。次の朝、時計を見ると1月1日8時でした。この場合、時計に何らかの「不正」が行われたことが分かります。しかし、1月2日8時だった場合、時計が正しいのか、間違っているのかは分かりません。時計が壊れていて、本当は10時なのかもしれないのです。

 

話をゲームに戻すと、時刻変更が行われたか正確に判定するには、ゲーム機本体側が持つ「時刻変更回数」を知る必要があります。ゲーム終了時にこの「時刻変更回数」を保存して、次回起動時に再度ゲーム機本体に問い合わせて、一致しない場合は「不正」だと判定できます。

つまり、これはゲーム世界だけで完結しない機能なのです。その外側、「神」に問い合わせる必要があります。そういう意味で、時刻変更ペナルティは「神の機能」と言えるでしょう。