イバコの生存記録

いまは競プロ(AtCoder)記事がメインです。

21. Cubase Artist 9.5 でとりあえず音を出すまでの手順

数年前に Cubase を購入して Mac に入れたは良いものの、設定項目が多すぎてよく分からず、適当に打ち込んでそのまま何もリリースせず放置していました。

時が過ぎて、メインPCをWindowsに変更し、久々にDTM熱が出てきたのでセットアップをやり直しました。USBメモリーのようなものがライセンスキーになっていて、とりあえずそれがあったので何とかなるだろう~、と思っていたのですが、適当に検索すれば普通にインストールまでは行けました(すごい)。

ただ、DAWは何でもそうなんですが最初に音を鳴らすまでが妙に大変なんですよね。
「音を鳴らす」という作曲ソフトとして極基本的なことすら難しいということで、ハードルが高いと思っています。

というわけで、備忘録的に設定手順や自分の理解を綴っていきます。

 

Cubase で音が出るまでの流れ

現段階(初心者)の理解なので完全に合っているかは分からないですが、それ故に初心者に優しく書ける気がします。

  • 音色(ピアノ・ドラムなど)が詰まった「音源
  • 実際に音を出す(スピーカー・ヘッドホンなど)「オーディオ出力
  • 音源とオーディオ出力をつなぐ「VSTオーディオシステム

という仕組みになっているようです。

「音源」を選択してキーボードなどを叩くと「MIDI出力」というものが発生します。
MIDI出力は、簡単に言うと楽譜です。叩いた通りの譜面が出力されると考えてください。それが「VSTオーディオシステム」を通って「オーディオ出力」に届き、実際に音が鳴ります。

難しいのは、これらを自分で設定しないとそもそも音を鳴らせないという点です。本当に難しい。

 

音を出すまでの設定手順

具体的にどういう設定で音を出すまで辿り着けるか記述します。

オーディオ出力の設定

上部メニュー「スタジオ → スタジオ設定」を開きます。
VSTオーディオシステムのドライバを選択して、「コントロールパネル」を開きます。
ここで複数のスピーカーがPCに接続されている場合、適切な音の出力先を選択します。

 

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ちなみに、Cubase がオーディオ出力を占有するためか、他のアプリケーションの音は(Windowsシステム音も含めて)全く鳴らなくなります
この現象を緩和するものとして、Cubase が非アクティブな時にドライバを解放し、他のアプリケーションの音を出力できる設定があります。

 

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ここまで出来たらスタジオ設定を閉じて、画面上部の「オーディオ出力」をクリックし、Stereo Outの「オーディオデバイス」を先ほど構築したものにします。
また、適切なデバイスポートを選択します。

これで Cubase から音を鳴らす設定はできたので、画面下部のメトロノームをONにして再生ボタンを押してみましょう。
正しく設定できていれば、メトロノームの音が選択したオーディオ出力先から鳴っているはずです。

 

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音源から音を鳴らす

Cubase とオーディオ出力がつながったので、いよいよ音源から音を鳴らします。

上部メニューから「プロジェクト  → トラックを追加 → インストゥルメント」を選択します。

 

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ここで、音源として「HALion Sonic SE」を選択します。
これは Cubase に標準で付いてくる音源で、ピアノ・ドラムなど複数の音色が詰まった「マルチティンバー音源」というものです。

 

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トラックが追加できたので、追加したトラックを選択して Inspector から音源のピアノボタンみたいなものを押します(分かりにくい…)。

 

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音源の設定画面が出てくるので、1トラックに好きな音色を設定します。
ここで地味につまずきポイントなのですが、音色の設定はダブルクリックで確定されます。確定されないと全く音は鳴りません。

音色を決めたら、MIDIキーボードや設定画面下部のキーボードを叩いてみましょう。
音が鳴ればOKです。

 

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とりあえず音を鳴らせたので、色々遊んでみています。

昔からDTMは少しやっていたのですが、かつてはMIDIの全盛期でWindowsの内蔵音源しか使っていなかったため、「とりあえず音を鳴らす」といえば音色の選択だけの作業でした。

ちょっと成長してからソフト音源を利用するようになり、この辺りの知識は薄っすら残っていたので理解はスムーズでしたが、本当の初心者にとってはかなり高いハードルだな、と思います。