イバコの生存記録

いまは競プロ(AtCoder)記事がメインです。

12. YouTubeのゆっくり解説について思うところ

YouTubeで動画を探していると、よく「ゆっくり解説」と呼ばれる動画に当たります。昔からぽつぽつありましたが特に最近数が増えているようで、人気もそれなりにあるようです。

ゆっくり解説では解説者・聞き手の2キャラがいて、2人の掛け合いで話が展開していきます。本来必要なのは解説者であり、聞き手はいなくても「解説」という目的は達成されるはずです。しかし、「聞き手」がいることで「話の区切り」「視聴者との共感」「ブレイクタイム」といった効果をもたせています。

 

ゆっくり解説の構造ですが、以前はいわゆる「やる夫スレ」というものがほぼ同じ位置にありました。やる夫が聞き手、やらない夫が解説者となって、スレッド内で解説を展開していくのですね。動画文化が根付く前、文字が主体だった頃は大量のやる夫スレがあったものですが、いつの間にか過去の文化となりました。

 

このように「解説者と聞き手」という構造が繰り返されていることから、昔からこの構造は媒体を変えて生き続けているのではないか?と考えています。
少し考えてみると、スポーツや将棋の解説はこの構造を取っています。こちらは耳から聞こえる情報が主体である感じがします。ニュース番組の専門家の解説も、考えようによってはこの構造ですね。

では、それ以前は何だったのか?と考えると、ちょっと思いつかないです。
「聞き手」という存在は案外すごい発明だったように思うのですが、どういう経緯で生まれたんでしょうね。