イバコの生存記録

いまは競プロ(AtCoder)記事がメインです。

2. 思い出のゲーム「星のカービィ2」

私は幼少期から家庭用ゲーム機に触れる機会の多い人間でした。

祖父母の家にファミコンがあり、叔父さんからスーパーファミコンを譲ってもらい…と年齢にしては古いゲームを好むのもこのような環境で育ったからなんですが、その中でも「自分用」として初めて買ってもらったのがゲームボーイポケット(黄色)でした。
そして、「自分の」ゲームソフトとして「星のカービィ2」を手に入れたのです。

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2と言いながら実はカービィシリーズ3作目だったりするんですが、自分にとっては初めてのアクションゲームでした。

巷でよく言われていることですが、星のカービィ2カービィシリーズとしては難易度が高い部類に入ります。このゲームは真のエンディングを見るために、各レベルに1つずつ隠されている「虹のしずく」というアイテムを集める必要があります。虹のしずくを取得するにはコピー能力・仲間の組み合わせによる謎解きが必須となっています。前半面こそ易しいものの、後半面、特にレベル4・レベル5において子どもには難しい論理的思考・大人でも苦戦する高難易度アクションが要求されます。

当然、幼稚園児だった私も相当苦戦しました。虹のしずくを集めきれない状態で表ラスボスのデデデ大王を倒すことはできましたが、レベル4・レベル5がどうしても解けませんでした(余談ですが、2のデデデ大王は歴代でもだいぶ難しい方らしいです。発狂モードとかありますしね…)。

 

当時もちろんインターネットは未発達ですし、攻略本も持っておらず、このゲームを遊んでいる友人もいませんでした。そのため、気が向いた時に試行錯誤を繰り返し、突破口を見出そうとしていました。

虹のしずくをすべて集められたのは小学校低学年の頃でした。それによって何が起こるのか理解していませんでしたが、デデデ大王を倒すといつもと違う演出が見られて驚いた記憶があります。

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ここから真のラスボス「ダークマター」との戦いが始まったのですが、これがまた難しい。「虹の剣」という特殊なコピーに固定され、いつもと違う操作感を要求されます。第1形態はなんとか倒せたのですが、第2形態でどうしてもHPが尽きます。実は、第2形態は「宇宙空間から徐々に落下しながら戦う」という設定になっており、大気圏に到達すると一定時間ごとにダメージを受ける、事実上時間制限付きのバトルになっています。効率的なダメージの与え方があるのですが、知らずにチマチマ削っているとこの制限時間がだいぶシビアで、「本当に勝てるようになってるのか?」と思ったものでした。

結局、クリアできたのは小学校高学年の頃でした。長年倒せると思っていなかった相手を倒せて、しかもきちんとエンディングを見られて感動したのを覚えています。当時は「第2形態以降もあるんじゃないか」と思っていたので…。

 

5年ほどかけてようやく100%クリアに至ったわけですが、クリアまで外部情報に頼ることは一切なく(というか出来ず)、完全に自力で達成したのでした。そして、困難な課題を達成したときの、何とも言えない感情を知ったわけです。今でもあらゆる問題について「とりあえず自己流で解決してみる」というのが自分のポリシーなのですが、案外このときの経験が活きているのかもしれません。